◆オディッシィのこと(その1)

ある日、稽古から帰ってきた私に、夫が言いました。
「ちゃんと上達しているの?」
 私が京都に行くたびに留守番をしている夫としては当然の質問です。私はきっぱりと、「してるよ。」と言いました。

オディッシィの稽古でいちばん嬉しいのは、できなかったところができるようになったり、より美しく見えるコツをつかんだときだと思います。最初に習った『マンガラチャラン』という演目は、何度踊っても気に入ったようにいきませんでした。苦手だったところができるようになったのは、最近の事です。意識のもち方を少し変えると踊れるようになったのです。ああそういうことかと大発見をした気分で、意気揚々と家路についたのを覚えています。

以前に習った演目をおさらいすると、前には気付かなかったことが見えてきたりします。こういったことは、先生の一言がきっかけになることが多いのですが、稽古をしていて「あ、そっかー!」と気付くこともあります(先生の言われたことの意味が数年後にわかったなんてこともあるんですよ)。ほんの少しのことで踊りがずいぶんと変わるものです。そんな発見をくり返すたびに嬉しくて、オディッシィの深みにはまっていくような感じがします。

上達する早さは、年令や能力でものすごく差がでるものですが、稽古を続けていると、その人なりのペースで必ず進歩していくものだと思います。習い始めたのも遅いし運動が苦手だった私は上達するのが遅い方だと思いますが、その分できるようになったときの感激が大きいのかも知れません。



◆「ゴティプァ舞踊団」来日公演

◆ラマニ・ランジャン・ジェナ先生

◆カタカリ舞踊劇 観劇レポート(後編)

◆カタカリ舞踊劇 観劇レポート(前編)

◆オディッシィのこと(その3)

◆オディッシィのこと(その2)

◆「インドを食べる」浅野哲哉

◆「お気をつけてよい旅を」モハンティ三智江

◆インド舞踊のお稽古では

◆C.V.チャンドラシェーカさんのこと