◆「インドを食べる」浅野哲哉

以前から気になっていた浅野哲哉さんの「インドを食べる」(立風書房 1300円+税)。ついに買いました。庶民食堂食べ歩きや南インドの村での生活など旅行記にとどまらない深さと広がりは、浅野さんの行動力と好奇心のたまもの。私やったらこんなふうにはできないなあと思うようなことに、次々とチャレンジされています。

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 床には米つぶやマトンの小骨が散らばっており、ベトベトに脂ぎっていた。<略>ぼくらも床に座る。汗ばんだお尻にベトベトの脂がまとわりつく。すぐにバナナの葉皿が敷かれ、間髪を入れずに山盛りのごはんがよそわれる。ここには飲み水のサービスはないようだ。次にバケツに入ったマトンカリーがべちゃべちゃとかけられる。カリーの汁が葉皿のまわりに飛び散る。
「うーん、う、うまい!」
 特上のマトンカリーをひと口食べたとたん、すべての不快感が消し飛んでしまった。
 あらゆる体液に生命力がみなぎり、汗もふけもほこりもガスも小便も糞も吐かれることを欲する。同時に他のすべての身体機能は食うことを欲する。カリーはからだという小宇宙の呼吸を促進するのである。

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南インドの「ピランマライ」という山の上で行われるイスラム教の祝宴についての文章です。リアルに浮かび上がってくるにおいや、汗、スパイスの香り。インドのパワーと、それに向かっていく浅野さんの感受性にガツーンとくる実にインパクトのある本でした。(2003年6月現在で在庫残りわずかです。読みたい方はお早めに。)

浅野哲哉さんのホームページ「インド探検」



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