◆「ゴティプァ舞踊団」来日公演

インド・オリッサ州には、「ゴティプァ」と呼ばれる女装した少年達による伝統的な舞踊があります。

オディッシィは、寺院に奉納されたマハリ(舞女)の舞踊と、寺院の外で踊ったゴティプア舞踊の両方の伝統を引き継いだ踊りなのです。オディッシィのグル(師匠)の多くもゴティプァの出身です。

昨年「ゴティプァ舞踊団」の来日公演がありました。14才から18才までの少年ダンサーたちは、オディッシィの女性ダンサーのような衣装を付け、メイクをしています。

ゴティプァの見せ場は、なんといってもアクロバティックな演目「バンダ・ヌリティヤ」でしょう。片手ブリッジや倒立、ブリッジで足を持ったままの回転や、それらを組み合わせたもの(ブリッジした人の上でブリッジをして、その上でクリシュナ役の少年がポーズをとるなど)。小さい時から柔軟な身体をつくっていないとできない技を音楽に合わせて披露します。

私は、それ以外のダンスやアビナヤ(物語を演じたり感情を表現すること)が、よいなあと思いました。関節の柔らかさと筋力で、「チョーカ」というオディッシィのポーズがとてもきれいに決まっていました。身体に余裕があるので難しいポーズでも自然でゆったりと感じられるのです。

また感情表現も、目や指の動きがどきっとするような一面がありました。オリッサの人たちは少年達の、芸としてはまだ未熟だけど中性的な美しさの中にクリシュナ神や神々の姿を見るのかしら。

完成された舞踊とは違った魅力がありました。
《カマラ・カラ・ピータレターvol.20より》



◆ラマニ・ランジャン・ジェナ先生

◆カタカリ舞踊劇 観劇レポート(後編)

◆カタカリ舞踊劇 観劇レポート(前編)

◆オディッシィのこと(その3)

◆オディッシィのこと(その2)

◆オディッシィのこと(その1)

◆「インドを食べる」浅野哲哉

◆「お気をつけてよい旅を」モハンティ三智江

◆インド舞踊のお稽古では

◆C.V.チャンドラシェーカさんのこと