クリシュナとラーダー

 インド古典舞踊オディッシィには、美男子の神様クリシュナと牛飼い女ラーダーの恋を描いた『ギータ・ゴーヴィンダ』という叙情詩からの演目がたくさんあります。クリシュナはインドで最も人気のある神様の1人で、一方ラーダーについては、女神とみなす人たちや最も理想的なクリシュナ信者とみなす人たち、クリシュナとラーダーを一対として神とあがめる人たち、といろいろですが、のちにクリシュナの正妻となるルクミニーよりもインドの人々から愛されているようです。絵画や絵はがきなどでクリシュナと並んで描かれているのは、たいていラーダーです。
 彼女は、他の女達と遊んでいるクリシュナにやきもちを妬いて、戻ってきたクリシュナを追っ払ってしまう激しさと、女友達のとりなしで仲直りしたクリシュナに色っぽく甘えるかわいらしさをもちあわせているんですね。
 肌の黒いドラヴィダ民族のクリシュナより肌の白いアーリヤ民族のラーダーの方が背が高いはず(仙人様ご意見)、とか、ラーダーがどんな衣装を着ていたのか、など謎だらけですが、これからも何度も描いてみたい魅力的なテーマであります。

 

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